不落水配管凍結工事

不落水配管凍結工事の注意点

  1. 1凍結液(人工液体空気)の古い液は、使用しない。
    人工液体空気は、LN80% LO20%の混合液であるが、沸点の低い窒素が先に消費され、酸素濃度が高くなるので、火気には十分注意する。
  2. 2人工液体空気の多少にかかわらず、密閉してはならない。
  3. 3天井内、ピット内では、換気を良くする、ブロアー等で強制給排気をする。酸素濃度計携帯強制給排気の場合放出先には、十分注意をする、屋外大気放出が一番好ましいが、やむおえず屋内放出の場合、精密機器は無いか、電気制御盤に影響しないか確認する。
    ※強制給排気が望ましいが、密閉室では、給気が必須である。
  4. 4氷は管に接している部分から溶け始め、氷の柱がエルボ、弁等に引っ掛る恐れも有るので、余裕を持った作業時間が必要である。
  5. 5人工液体空気作業時は必ず皮手袋を使用し軍手は絶対使用してはいけない。
  6. 6上下作業は絶対禁止、周辺で有っても下部の者はヘルメットは勿論ゴーグルで眼を保護する事。
  7. 7溶接部分からは凍結容器端から500mm以上距離を取る事、ネジ配管の場合も継ぎ手近くでは凍結してはならない、氷の膨張でネジ部が破損する恐れが有る。
  8. 8内面が滑らかな管(ステンレス管、銅管、内面コーテング管等)は配管サイズ及び圧力に依って凍結幅を検討する事。
  9. 9凍結完了の確認、配管の先に圧力低下の確認が出来ない場合、管に3mm程度の穴を開ける、圧力が落ちて居ない場合は直ちに3mmのポップリペット、木栓等で塞ぎ凍結液注入を続行する。
  10. 10氷は凍結容器より100mm管で≒50mm~100mm程度伸びて居るので、考慮して置く事。
  11. 11溶接部分の近くでは絶対に凍結させてはならない、離隔距離は別表参照。
  12. 12主管を生かしながらの場合は、分技箇所から500mm以上離す事。
  13. 13解凍は当方の都合で絶対に行ってはならない、監督の指示及び配管工事の責任者の確認を取ってから行う、解凍はドライヤーで行う事。
  14. 14凍結作業中凍結液が不足と見た場合、直ちに監督(客先責任者)に告げ凍結作業を中止し、強行してはならない。